健康な人の腎臓は一分一秒の休みもなく働き、一分間に約1mlの尿を作っています。
全く腎機能の廃絶した人に週3回、一回4時間の血液透析を施行するとします。
一週間(24時間x7日=168時間)あたり4時間X3回=12時間の透析で12/168=0.071、約7%の腎機能を代行できます。
この程度の腎機能があれば日常生活には支障なく仕事や生活が可能です。
透析回数や時間を延長すれば、もっと腎機能の代行が可能ですがそれだけ自分の自由になる時間が短縮することや、スタッフの問題がでてきます。

平均的な1 回4時間の透析を基準とすると,それより短い透析時間の患者群の死亡リスクは透析時間が短いほど高くなり,逆にそれより長い透析時間の患者群の死亡リスクは,透析時間が長いほど低くなることが認められたDOPPSではKt/Vurea で階層に分けて検討し,Kt/Vurea の値によらず透析時間が長いほど死亡リスクは低下している。

以上の報告から、生命予後の点からも週3回最低4時間の透析が必要であると維持血液透析ガイドライン(2013年度版)にも明記されるようになりました。
透析時間を長くする事で時間あたりの除水速度を下げることができるので透析中の低血圧が起こりにくくなります。またドライウェイト(基礎体重)が達成しやすくなり自己管理の面でも効果的です。

さらに、最近は長時間透析(1週間に3回・1回6時間以上)を力説する医師が増えています。

長時間透析のメリットは以下のようなことが挙げられています。

  • 寿命が伸びると
  • カリウム、リンの制限が緩やか
  • 動脈硬化が進行しにくくなる
  • 塩分の制限が緩やか
  • 高血圧が改善
  • 心不全を起こしにくい、心不全の悪化を防止
  • 透析アミロイド症になりにくい
  • 貧血の改善
  • 感染症に強くなる
  • 皮膚の痒みの軽減
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