今年もあと1ヶ月。寒さも厳しくなりましたが体調は万全ですか?

《逆流性食道炎》について

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 どんな疾患?

胃から胃酸が逆流する事により食道部分に炎症が起こる疾患です。

胸やけ、ゲップ、喉の違和感等の症状を呈します。

近年、食生活の欧米化やピロリ菌感染率の低下、高齢化等により患者数は増加傾向にあります。

逆流性食道炎は、すぐに命に関わるような病気ではありませんが、諸症状により生活の質が低下するだけでなく、ごくまれに食道癌の原因となる事もある為、注意が必要です。

原因は何か?

胃酸の分泌量増加に、胃酸の逆流が起こりやすい要素が加わる事が考えられます。

<胃酸分泌の増加を引き起こす要因>

・食生活

日本でも欧米型の食生活が取り入れられ、肉を多く摂取するようになった。

肉は魚に比べ消化に胃酸を多く必要とする為、分泌量増加の要因になりやすいです。

・塩分摂取量の減少

塩分の摂取量減少も、胃酸の分泌量に関係していると考えられています。

・ピロリ菌感染率の低下

ピロリ菌をそのままにすると、胃の粘膜の萎縮を引き起こし胃酸の分泌が低下します。

日本では、衛生環境の改善や除菌治療の普及によって、ピロリ菌の感染率は大幅に低下している。

感染率の低下に伴い、胃酸の分泌が増加していると考えられます。

<胃酸の逆流が起こりやすくなる要因>

加齢等により背骨が曲がり、前かがみになる結果、腹圧が上昇する事が挙げられます。

また、脂肪の摂取量が多いと、食道下部の括約筋を緩めるコレシストキニンという物質が分泌されます。この他、食道裂孔ヘルニア等の関連性も報告されている。

 

症状の現れ方

胃酸が食道に逆流する事で胸焼けが生じます。

食道への刺激が強いと、胸が締め付けられるような痛みを感じる事があります。

さらに胃酸が口にまで逆流すると、口の中が酸っぱく感じられる呑酸が起こるほか、げっぷの回数が多くなります。

この他、逆流した胃酸により、喉に炎症が起き、痛み等違和感が生じる事があります。

逆流した胃酸を気管に吸い込んでしまうと、喉や気管支の炎症を起こす事もあります。

胃における食物の消化作用や腸に送り出す動きが弱くなり、胃もたれや食欲不振を招く事もあります。

時に、食道への刺激が耳の痛みとして感じられる事もあります。

 

検査と診断

問診により患者様の自覚症状を詳細に把握するとともに、内視鏡検査を実施して食道の状態を確認します。

<問診>

患者様の自覚症状を把握する事は、非常に重要です。

QUEST問診票やFスケール問診票等を用いた問診では、およそ60~70%の診断が可能であると言われています。

<内視鏡検査>

食道における炎症の詳細を調べると共に、他の病気との鑑別を行います。

必要に応じて、食道の病変を採取し、病理検査を行います。

<PPIテスト>

自覚症状があるものの内視鏡検査で異常が見つからない、もしくは内視鏡検査の実施が困難である場合には、胃酸の分泌を抑制する効果のあるプロトンポンプ阻害薬(PPI)を用いたPPI

テストが実施されます。これは、プロトンポンプ阻害薬を1週間程度服用し、胸焼け等の自覚症状が改善されるかどうかを試す方法です。

 

治療の方法

生活習慣の改善、薬物療法、内視鏡治療、手術があります。

<食生活>

胃酸分泌を増加させる要因のひとつとして、食生活が挙げられます。

薬物療法と併せて、下記のような生活習慣の改善に取り組む事は、症状改善に効果的であると言われています。

・食事内容の改善

・食習慣の改善:就寝前の食事を避ける等

・前かがみの姿勢を避ける

・減量する

など

<薬物療法>

プロトンポンプ阻害薬(PPI)がよく使用されます。

プロトンポンプ阻害薬は胃酸分泌を抑制する効果があり、胃酸の逆流を抑える事が出来る為、症状の改善が期待できます。

しかし問題となるのは、症状が改善し薬の服用を中止すると、再び同じ症状が現れる事が多く認められる事です。

その為症状が改善しても、薬の量を減らして服用を続ける事もあります。

生活習慣の改善や薬物療法を実施しても改善されなければ、手術が行われる事もあります。

 

 

「庄内つうしん」担当Tでした✌

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