2020年はじめのインフルエンザの流行ですが、国立感染症研究所のデータを図に示します。
2019年と比較して、激減しており、緊急事態宣言中に発熱患者をみても、インフルエンザを疑わなくなっていました。
データは示しませんが、アデノウイルス、RSウイルス、ロタウイルスなども同じように2019年と比較して激減しており、
マスク、手洗い、うがいが全ての感染症の拡散を抑制したことは明らかです。
せきをして出る飛沫が飛び散る様子です(京都工繊大から)。
飛沫による感染を防ぐのに効果的なのはマスクです。
さらに、接触感染も予防できる。人は通常、1時間に10回以上、
鼻や口などを無意識に手で触っており、マスクをしていると、接触感染を避けられる。
コロナの感染症はまだ症状が出ていない潜伏期間中にも感染性があることがわかり、WHOもコロナウイルス感染拡大阻止のためのマスク利用の指針を変更しました。
他人に感染させないためにはマスク着用を推奨すると表明しました。
マスクの予防効果には明確な根拠はありませんでした。しかし最近、5月17日に香港大学の研究チームがハムスターを使った実験により、新型コロナウイルスに感染させたハムスターを入れたケージを、健康なハムスターのケージの隣に設置。感染したハムスターの側から健康な側に風を送ったところ、1週間以内に15匹中10匹がウィルスに感染した。(66.7%)一方、健康な側のケージに医療用マスクで作った障壁を取り付けると感染率は33.3%に、感染した側につけると16.7%に低下した。また、マスクありの状態で感染したハムスターは、マスクなしの感染に比べ、体内のウィルス量が少なかったという。研究チームを率いた袁国勇教授は「マスクの有用性は明らかだ。
感染しても、ウィルス量が少なければ重症化や死亡リスクは低くなる」と述べており、
マスクの着用をすることで新型コロナウイルスの感染リスクを2割以下に
抑えられる可能性があることが分かったと発表しました。
結論
マスク着用の一番の目的は、他人に感染を広めないためであり、
症状がある場合だけではなく、症状がなくてもマスク着用が勧められる。
感染が予防できるかどうかの結論は出ていないが、
感染しても症状が軽減される可能性がある。
- 同じカテゴリの記事 -